【スウェーデン留学】なぜスウェーデン?言語学に興味がある人におすすめしたい!という観点からみてみた

こんにちは!

今回は現在私が交換留学の制度を使って留学しているスウェーデンでの生活について話したいと思います。

英語学を専門にする私がスウェーデンを留学先にしたと聞くと、英語圏じゃないんかいと思われる方もいらっしゃると思いますが、逆に英語圏に行くのとは違った意味で楽しみがありますので、そこも含めて紹介していきたいと思います。

  • スウェーデンに留学した理由
  1. スウェーデン語を勉強する必要があった(専門的な理由)
  2. 大学図書館にゲルマン語の重要文献がある
  3. 実は英語がどこでも通じる

この3つの理由が主な理由になります。上から順に説明していきます。

 

 

1.スウェーデン語を勉強する必要があった

 

私は英語史を専門に学問をしているので、ゲルマン語に分類される言語を知っていることは専門の知識を深めるうえで非常に重要だと考えていました。

現在のドイツ語、オランダ語、スウェーデン語などがゲルマン語派に分類されていて、東ゲルマン語、北ゲルマン語、西ゲルマン語にグループ分けされています。

英語は様々な言語から影響を受けながら発展してきた言語なので、現代英語だけではわかりにくいのですが、昔の英語に遡るほどスウェーデン語に近い言葉が増えてきます。

また、スウェーデン語やドイツ語を少し勉強すると、すごく似ている部分があるなと感じることがあると思います。

そのような共通点から言語を遡って考えていくと面白い歴史にたどり着くことがあるのです。

 

例えば、matというスウェーデン語の単語があります。

少し意味を考えてみてください。

 

答えはfoodという意味です。

英語に繋がりないやん!と思われた方まだブラウザ閉じないでください(笑)

実はこのmatは英語に繋がっています。

 

それはmeatです。

いやいや…肉やんそれ!って感じだと思うのですが、meatとmatは同語源です。

古英語でmeatはmeteと記されていたようです。

生活に欠かせないような基本単語ほど外来語を受け入れることって少ないのですが、逆に同じような単語を取り入れることになったときにもともとあった単語が少し違う意味になって生き残るということがあるんですね。

もともとはfoodの意味だったmeteが段々とfoodの中でも特に動物の肉を表すmeatになったのではないかと僕の中では考えています。これを専門用語ではNarrowingと言います。意味が狭まっていくということですね。

 

それじゃあfoodはどこからでてきたんやって思いませんか?

 

古英語ではfodaを使っていたようですが、この単語は動物のための飼料という意味で使われていたようです。

しかし今ではすべての食べ物を意味していますよね。これをNarrowingの逆でBroadening of meaningと専門的には言われます。意味が拡張しているわけです。

 

話を元に戻しましょう。

なぜ、スウェーデン語を学ぶ必要があったかというと、このような言語間の関わりを連想するためには両言語の知識が必要になると考えたからです。

私の大学にはスウェーデンでの生活経験がある教授が個人的にスウェーデン語を指導してくださったので、非常に運がよかったのですが、なかなかスウェーデン語を話せる人を日本で見つけるのは難しいかなと思います。

私は院試でドイツ語も使用するためドイツ語も勉強する必要があったのですが、ドイツ語は院試でかなり高いレベルを求められているのでいずれ勉強すると考えてスウェーデンを選択しました。

 

 

2.大学図書館にゲルマン語の重要文献がある

 

英語史を勉強したことがある方は聞いたことがあると思うのですが、ウルフィラ(Wulfila)によるゲルマン語の最も古い文献である4世紀の聖書の翻訳があります。今は亡きゴート語による翻訳ではあるのですが。

これがウプサラ大学の図書館に貯蔵されています。

まだ図書館に行けていないのですが、留学が終わることまでには行く予定です。

 

聖書の翻訳のほかにもthe rök stoneという800年代のルーン文字が見られる場所があるなど言語学的に興味深い国です。

 

 

3.実は英語が通じる

 

スウェーデンは英語が非常に普及しています。英語を話せない人は移民くらいかなと思います。移民以外の方で英語を話せない人にまだあったことがありません。場所によるかもしれませんが。

スウェーデンではアメリカやイギリスのテレビが放送されています。スウェーデンの政治に関する討論を流す番組やスウェーデンの天気予報などもありますが、主にはアメリカやイギリスのテレビが多い気がします。

なので、やはり英語も勉強したかった私としてはスウェーデンは理想的な国でした。

 

以上の3つの理由でスウェーデンに行くことを決めました。

 

長くなってしまいましたが今回は以上になります。

何か質問や疑問など何かありましたら、コメントを残していただければ答えさせて頂きます。

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【中学英語・高校英語】1つの「ことば」として英語を見ると面白い!自己紹介【初投稿】

はじめまして!

 

英語の歴史が大好きな学生です。名前はまだありません(笑)

 

私は大学で英語学(英語史が専門)を勉強しており、日本の英語教育にその知識を目に見える形で反映することができないか考えてきました。

 

そこで始めることにしたのが、このブログ。

 

中高生の皆さんの息抜きになりつつも、勉強に役立つことばに関する知識を集めて発信すれば、英語が苦手な方や英語が好きになれない方も、意外と英語そのものは面白いなぁと感じて、英語に対する見方が変わるのではないかと思っています。

 

勿論、中高生だけでなく英語を勉強したいと思っている学生・社会人の方々や、ことばに興味があるという方々にも、読んで頂きたいような内容にしていきたいです!

 

英語の細かいお勉強というよりは、英語学習中に困ってしまうようなことに対して言語学の知識からアプローチしてお話ができたら嬉しいなと考えております。

 

例えば、

nameは何故「なーめ」と読まないのでしょう?(大学の講義でテーマになっていました)

アメリカ英語とイギリス英語はどのように違うのでしょう?なぜ違うのでしょう?

willとbe going toのニュアンスの違いはどうして違う?

 

このような根本的な疑問はテキストに書かれていることはあまりありません。疑問に思っても、「英語って変な言語じゃなぁ~!」と言って次のページに進むみたいな感じにならざるを得ないというか…(笑)

 

そういう疑問を通して英語を楽しんで勉強したいなと考えています。

そこで、英語を言語として楽しめるような英語教材!を目指して、このブログを書いています!

 

具体的に言うと、

このブログでは、ドイツ語やスウェーデン語といったゲルマン語派に分類される言語と一緒に英語を見ることによって、言語を学ぶ面白さや楽しさを発信していきます。

 

日本で英語を勉強していると、英語さえ知っていれば良いじゃない!というような雰囲気がある気がいたします。それ自体が悪いことではないのですが、歴史的に英語の発達に深く影響している周辺の言語と一緒に勉強すると、なかなか興味深いことに気付くことがあるので、もっと楽しく英語を勉強することができるんじゃないかと思うんです。

 

しかし、言語学やドイツ語などの英語と強く関わりのある言語を、英語のために勉強するのは非効率だと思われますので、言語学的な視点を含めた英語をこのブログで発信しよう!ということになりました。

 

初めてのブログでなかなか上手にまとめることが出来ませんが、これから記事の書き方なども勉強していこうと思います。よろしくお願いします。

 

今回は自己紹介としてこの記事を投稿させていただきました!

最後まで目を通してくださり、ありがとうございました!